悪魔城ドラキュラ-Grimoire of Souls レビュー

攻略情報

Apple Arcadeでプレイできる横スクロール型アクションゲーム「悪魔城ドラキュラ-Grimoire of Souls(以下、GoS)」がVer1.4にアップデートされた。今回のアップデートによりストーリーが完結することに加え、プレイアブルキャラクター、装備品のパラメータ上限の引き上げや、新たなショップの追加など、様々な追加や改善が図られている。

Apple ArcadeではCAPCOMの「深世海」、Platinum Gamesの「World of Demons-百鬼魔道」などと並び、KONAMIならではの本格的なアクションが楽しめる本作の特徴やプレイ状況について紹介していく。

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GoSの特徴

悪魔城ドラキュラシリーズは1986年の「悪魔城ドラキュラ」が第1作目で、その後様々なプラットフォームで数々のタイトルがリリースされている。本作はシリーズの完全新作(2021年9月現在)であり、歴代シリーズから選ばれたキャラクターが使用できるという点では、2010年にXbox360向けに、2012年にPlayStation®3 向けにそれぞれリリースされた「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair(以下HD)」に近い。

ただし、GoSではHDと異なりマルチプレイには対応していない。また、探索的要素、いわゆるメトロイドヴァニア的要素はほとんどなく、敵との戦闘に特化したステージクリア型の横スクロールアクションゲームとなっている。

GoSはiOS、MacOS対応の完全新作ということでグラフィクスは非常に美しく、多彩なアクションがスムーズに行え、悪魔城ドラキュラシリーズの数々の名曲がバトルを盛り上げている。特にボスステージは迫力にあふれ、強大なボスを多彩なアクションで打ち破る爽快感を味わえる。

スマートフォンでも遊べるように、ボタンの大きさや配置、タッチエリアの変更など細かなカスタマイズが可能となってはいるが、簡単にはエンディングにたどり着けない、本格アクションゲームに仕上がっていると思う。各キャラクターの多彩なアクションをストレスなく使いこなすために、Dual Shock4などのコントローラーによるプレイをおススメしたい。

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クエスト

GoSはステージクリア型のゲームとなっており、「クエスト」からステージを選んでプレイする。ステージをクリアするとストーリーが進み、使用できるキャラクターがアンロックされるといったイベントが発生することもある。

こちらの本のようなものが「魔導書」で、プレイアブルキャラクターが魔導書の中に入って戦うという設定だ。

第1章「悪魔城城門」は下のようなステージ構成となっている。ステージ1-1からステージ3-5が通常ステージで、最後のステージ4-1がボスステージだ。ステージ3-3をクリアすると4-1がアンロックされる。

各ステージの前にあるアイコン(例えば1-1では雪の結晶)はステージに出現する敵の属性を表しており、これらの属性を持つ武器や防具を装備することにより、攻撃ダメージを増やしたり、受けるダメージを軽減することができる。

こちらはステージ情報の確認画面だ。登場する敵や、敵を倒すと確率により獲得できる「ドロップアイテム」、条件達成により報酬を獲得できる「チャレンジ」、ステージクリア時に獲得できる「クリア報酬」が確認できる。

以下、ステージの様子を簡単に紹介する。

通常ステージ

こちらは第1章の一場面だ。ここではマリアでプレイしている。フィールドを駆け抜け、スケルトンなどの敵を倒したり、トゲの床などのトラップをジャンプで避けたりしながら進んでいく。敵を倒すとアイテムのレベルアップに使える「紙片」や「ソウル」を入手することもある。

こちらは第3章の「炎に巻かれる町」の様子だ。燃える建物が美しいグラフィクスで表現されている。敵は飛び道具や状態異常など様々な攻撃で襲い掛かってくるため、気が抜けない。

ボスステージ

各章の最後のステージではボスとの対決となる。画面右上の赤いゲージを0にすれば勝利だが、ボスは多彩で迫力にあふれる攻撃で襲い掛かってくる。どのボスも初見で倒すのは非常に難しいが、何度か戦えば攻略法は見えてくると思う。

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バトルシステム

GoSでのプレイアブルキャラクターはアルカード、シモン、シャーロット、マリア、シャノアの5人だ。それぞれのキャラクターは、メイン武器とサブウェポンによる攻撃のほか、ジャンプ、スライディング、前方・後方回避および固有のスキル(キャラクタースキル)が使用できる。

キャラクターにより異なる武器を使うためバトルスタイルは異なり、同じステージでも攻略法は変わってくる。多彩なアクションをストレスなく使いこなすために、コントローラーによるプレイをおススメしたい。

各キャラクターの特徴はこのような感じだ。
・アルカードは攻撃範囲は狭いものの、万能タイプで操作性が良い。
・シモンはややスピードは劣るが、ムチを使った中距離かつ広範囲の攻撃が得意。
・シャーロットはやや火力は劣るが、魔法による遠距離攻撃のためダメージを受けにくく、また箒(ほうき)に乗って自由自在に移動できる。
・マリアは攻撃範囲はシモンよりやや狭いがアルカード、シャノンより広く、移動しながら攻撃ができるため機動力が高い。
・シャノンは攻撃範囲はアルカードとほぼ同等だが空中戦に強い。

また、プレイアブルキャラクター以外に、「アルターアーツ」により過去の英雄を一時的に呼び出して使用できる。いずれも強力なスキルを使えるだけでなく、プレイアブルキャラクターとの入れ替わりのため、ダメージを肩代わりしてくれる。

※アルターアーツはストーリーの進行により増えていき、現時点では6人が使用可能。また、Ver 1.4.1で追加された「アルターアーツモード」により、ステージの最初からHPが0になるまで「アルターアーツ」を使えるようになった。

各キャラクターは、編成画面でキャラクタースキル、アルターアーツ、武器、防具を選んでからクエストに参戦する。武器はメインとサブウェポンを1つずつと、サポートを2つ、防具はメイン1つとサポートを4つ装備する。

武器、サブウェポン、防具にはそれぞれ攻撃力などのパラメータがあり、レベルアップすることでパラメータがアップし、戦いを有利に進めることができる。また、武器にはそれぞれスキルがついていて、一定時間ごとに使用できる。

スキルのレベルや再使用までの時間(Cool Down)は「Skill」タブで確認できる。
プレイアブルキャラクターの1人であるシモン・ベルモンドは、このように豪快なスキルで広範囲の敵を攻撃できる。

また、各装備にはPERKと呼ばれる能力がついていて、装備することで効果が発動する。入手した時点では一番上のPERK(この場合は闇の恩寵)のみアンロックされていて、その下にあるPERKは「限界突破」することによりアンロックされる。

PERKの中には、メイン武器として装備するなどの発動条件を満たした場合に発動するものもある。

装備品

武器、サブウェポン、防具といった装備は、「召喚」という名のガチャにより獲得できる(一部はステージ上で獲得)。Apple Arcadeでここまでの本格的なガチャを扱っているゲームは珍しく、ソーシャルゲームの雰囲気やちょっとしたワクワク感を味わえるという意味で新鮮だと思う。もちろん課金は不要だ。

装備は他にも「ショップ」でコインと交換することができる。いずれもかなり高額のコインが必要だが、こちらは「召喚」とは違って欲しい装備と交換することができる。

他には、通常ステージやボスステージで敵を倒した時に入手できる紙片を100枚集め、「紙片修復」することでも獲得できる。

以下ではGoSの攻略に特に重要となる、「召喚」「紙片修復」「ショップ」「装備品のレベルアップ」の概要を紹介する。

召喚

召喚は、「悪魔城城門」のように、魔導書を選んでから1回召喚または10回召喚を選ぶことにより行う。魔導書ごとに入手できる装備品が異なる。

召喚にはジェムを必要とするが、ステージクリアやチャレンジの達成により入手できるほか、デイリーやウィークリーミッションの報酬により、1日に10連ガチャを1回引けるほどのジェムを入手できる。

このようなレアリティ5の武器も入手できるが、出現確率は1%程度とも言われている。また出現する装備はランダムで選ばれるため、欲しい装備を狙って獲得することはできないものの、高レアリティの装備の入手手段として召喚は重要だ。

紙片修復

通常やボスステージで敵を倒した時に入手できる紙片を100枚集め、紙片修復を行うことで、装備品を入手できる。また、「入手方法」をタップすることで、その紙片が入手できるステージを確認できる。

ショップ

ショップでは装備をコインなどと交換できる。「特別交換所」ではシーズンオーダーで獲得できるハロウィンコインまたはウィンターコイン、「アストラルアトラメント」では、紙片を分解して得られるアストラルアトラメント、「ソウルフラグメント」では、敵を倒すと時々獲得できるソウルを分解して得られるソウルフラグメントが必要となる。

こちらは「特別交換所」だ。ハロウィンコインを25000枚集めると、武器または防具を1つ獲得できる。また、30000枚で紙片を100枚獲得できる。紙片の獲得数は1週間につき2個までとなっているが、1週間後には制限が解除され、合計400枚の紙片を獲得できる。

レアリティ5の装備を第4段階まで限界突破するには145000枚のコインが必要だが、後半のクエストで必須となるレアリティ5のレベル55以上の武器の1つ目として、ハロウィンコインを集めるのが最も時間効率が高いと思う。

装備のレベルアップ

GoSでは獲得した武器、サブウェポン、防具をレベルアップすることで攻撃力などをアップしていく。ステージが進むに従い、推奨される攻撃力が増加していくため、継続してレベルアップしていくことが重要だ。

「強化」では強化のルーンを使用することでレベルがアップし、攻撃力が増加する。
「エンチャント」では敵を倒して獲得できるソウルを使用することでエンチャント段階がアップし、クリティカルヒット率と属性ダメージおよび、武器の場合のみスキルレベルがアップする。

そして「限界突破」では、その装備品の「紙片」を100枚使うことで、強化のレベルとエンチャント段階の上限がアップする。

高ランクの強化のジェムを使うと、より多くの経験値をアップできる。
エンチャント段階のアップには複数の敵の「ソウル」とゴールドが必要となる。

筆者のプレイ状況

ここで筆者のプレイ状況を紹介する。アプリのリリース後、第4章まではなんとかクリアできたものの、武器や防具の育成に時間がかかるゲームという印象が強く、1回目のバージョンアップ以降は放置してしまっていた。

今回のバージョンアップをきっかけに再び攻略を進めたが、約4か月のブランクは予想以上に大きく、5章以降は苦戦が続いた。特に、第8章以降は装備品の強化が思うように進まず、通常ステージでも敵が強すぎて歯が立たないことも多かった。

こちらは第8章のステージ2-1の準備画面だ。各ステージにはパラメータの推奨値が設定されているが、総合力の現在値は推奨値をかなり下回っている。ATK(攻撃力)は辛うじて推奨値を超えているが、DEF(防御力)が低すぎるので、ほぼノーミスでなければクリアは難しい。

ステージの途中でHPが0になり倒された場合でも3回までコンティニューできるので、第8章以降はコンティニューを多用することとなったが、プレイ時間が約170時間でようやくラスボスを倒し、エンドロールを見ることができた。

ネタバレになるので詳細は控えるが、30回以上の敗北を重ね、装備品やキャラクターを入れ替えてみたりと色々試しながら、3回目のコンティニューでギリギリ勝利した。凄まじく強いラスボスだった。

なお、エンドロール後に、NewGame+が選択できるようになる。これは、プレイヤーランクや装備品などを引き継ぎ、新たにゲームを初めからプレイできる機能だ。

ゲームをクリアしたとはいえ、武器や防具のレベルは50~80程度で、最大レベルの99にはまだまだ遠い。また、今後のバージョンアップで新たな魔導書などが追加されるかもしれないので、しばらく強化を続けるためにNewGame+をプレイしている。召喚に必要なジェムや、ゴールドなどに交換可能な羽ペンが大量に獲得できるので、レアリティ5の装備の強化が少し楽にできるようになった。

続いて、各キャラクターの強化のポイントについて簡単に紹介したい。

強化のポイント

各キャラクターを強化するために最も大事なことは、ATK(攻撃力)をアップさせることだ。そのためには武器をレベルアップする必要がある。目安として、第4章まではレベル35の武器3つとサブウェポン1つがあれば、攻撃面では不足はない。レベル35の武器やサブウェポンは、例えばレアリティ3の武器を4回限界突破してから、強化のルーンでレベル35まで強化すれば作成できる。レアリティ3の武器は召喚で簡単に入手できるので、第4章までは入手した武器を地道に強化していくことでクリアできる。

なお、防具はATKほど重要ではないが、もちろん高い方が受けるダメージが少なくなり、倒されにくくなるので、武器と同じように、召喚で入手した防具を強化していけば良いと思う。

第4章までは、装備品をこれくらい強化しておけばOK。

一方、第5章以降では、装備品のレベルを35より上げていかなければ、ATK(攻撃力)、DEF(防御力)が伸びなくなる。レアリティ3の装備は最大レベルが35のため、ここから先はレアリティ4以上の装備品の限界突破を積極的に行う必要がある。

限界突破のためには、召喚で同じ装備品を引けば良いのだが、そう簡単には引けないので「紙片」を集めることになる。紙片を100枚集めるとレベル上限を5アップできるのだが、この紙片集めがなかなかの苦行だ。今回のバージョンアップで敵を倒した時にレアリティ4以上の紙片が出やすくはなっているが、それでもステージを1回クリアして、運が良ければ5枚、運が悪いと0枚ということもある。

そこで、ショップで紹介したように、シーズンオーダーで獲得できる「ハロウィンコイン」「ウィンターコイン」を使ってレアリティ5の武器を第4段階まで限界突破し、レベル55の武器をまず1つ作ることで戦力を底上げするのが良いと思う。それと並行して紙片を地道に集めながら他の装備も限界突破していくことで、少しずつだが確実に強くなっていくはずだ。

他には、クエストをプレイしなくても紙片やジェム、ゴールドなどが獲得できる「簡易探索」「派遣」「修練」は可能な限り活用したいところだ。

キャラクターを「派遣」することにより、一定時間後に報酬を獲得できる。アプリを閉じていてもOK。

なお、装備品の限界突破やエンチャント段階アップには大量のゴールドが必要なため、慢性的なゴールド不足が悩みの種だ。

全体的にみると、GoSの強化システムはいわゆる「基本無料」ゲームを感じさせる作りになっているが、Apple Arcadeのようなサブスクリプションサービスでもこのようなゲームがあっても良いと思う。地道な作業が必要ではあるが、サブスクだと割り切ってゆっくり強化を進めていくというのも有りだと思うし、効率の良い方法を考えたり、周回を重ねて短期間で強い装備を作り上げるといった楽しみ方もできるだろう。

いずれにしても、本作はアクションゲームとしてクオリティが高く、様々な敵やトラップが配置されたステージはプレイしていて飽きないと思う。何よりボスバトルが楽しい。ゲームクリア後も、装備品を強化してボスを10秒で倒すなど、強さを極めるためにはさらなる強化が必要となり、まだまだ楽しませてもらえそうだ。
次回は強化のポイントを紹介する。

(次回に続く)

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