Apple Arcadeでほっこり系の人生・農業シムゲーム「Wylde Flowers」がリリースされた。私はこのカテゴリーのゲームはプレイしたことがないのだが、このゲームは色々な面で良く出来ていて、非常に面白いと思う。45時間くらいのプレイの末にエンドクレジットを見ることができたが、序盤を中心にこのゲームの魅力を紹介していこうと思う。
本ゲームのデベロッパ、studio dryrockのサイトはこちら。Apple Arcadeのプレビューには書かれていない情報が紹介されている(以下はその一部)。
・プレイ時間は35~60時間以上(かなりボリュームがある)
・主人公ターラのパートナーとして選べるキャラクターは7人いる模様

オープニングから序盤の概要
このゲームは、とある島にあるフェアヘヴン町が舞台となる。このように温かみのある色使いで町並みとそこで暮らす人々が描かれている。


のどかなフェアヘヴン町の港に、一人の女性を乗せたボートが到着した。彼女は本ゲームの主人公ターラだ。ヘーゼルおばあちゃんの農園を手伝うために来たとのことだが、詳しい理由などはストーリーを進める中で明らかになっていく。

ターラがボートを降りて街へ歩き出したところで、リナに出会った。どうやら小さい頃のターラを知っているようだ。
キャラクターの会話は英語でのフルボイスだ。画面下には字幕が表示され、非常に分かりやすい日本語に訳されている。本当に会話しているような臨場感を味わえ、会話の流れが非常につかみやすいので、素晴らしいと思う。
なお、キャラクターデザインはいわゆる「日本風」ではないので好き嫌いは分かれるかもしれない。デザインを変更できる機能が追加されるかもしれないので、どうしてもデザインが好きになれない人はアップデートに期待するのも良いと思う。

ここで設定画面を見ておこう。左上の一時停止ボタンを押すと、このようにウィンドウが現われる。

「設定」をタップすると一日の速度が選べる。「のんびり」を選ぶと時間が進むのが遅くなり、「ハード」を選ぶと早くなる。

「操作」をタップすると、ターラの移動方法が選べる。右利き用または左利き用のジョイスティック方式など、4種類の移動方法が用意されている。
私はジョイスティックでプレイしているが、操作性は非常に良く、ターラは滑らかに動き、色々なアクションを行う際も操作ミスはほとんどないので、良いと思う。

さて、リナにヘーゼルおばあちゃんの家までの道順を教えてもらったので、地図で確認しておく。すると、この町の全体像が分かる。雲に覆われた場所にも何かがあるようだ。

教えてもらった道順を歩いていくと、「ヘーゼル・ワイルドの農場」が見えてきた。

ヘーゼルおばあちゃんとの再会を喜んだあと、早速手伝いを始めることになる。


このゲームでは、人々からお願い(いわゆるクエスト)を受けると、このようにウィンドウが現われ、やるべきことを確認できる。

ジャガイモなどの種は「ガーデンベッド」に植えて、水やりをしながら育てていく。マス目のある範囲にガーデンベッドやたい肥箱などを自由に配置できる。

他にも人々からお願いを受けると、このように「すべきこと」でその内容を確認できる。右下には「ヒントを表示」のボタンがあり、初心者にも親切に作られていると思う。

出会った住人はこのように確認できる。名前の下のハートマークは好感度を表していて、会話を重ねることやプレゼントを贈ることで好感度が上がっていく。

こちらはガーデニングや道具小屋で作成できるものの一覧だ。最初は花や野菜を育てることや、たい肥づくりしかできないが、ストーリーを進めていくことで、収穫したものを加工したりと、出来ることが増えていく。

さて、ヘーゼルおばあちゃんの農場を一旦離れて町の中心部へ向かい、町長に出会う。

町長から住民の皆と会うようにとの指示を受けた。この町にはどんな人が住んでいるのかを知る良い機会だ。歩き回って人々と出会い、会話しよう。

町長との会話を終えると、やるべきことを確認できる。街の住人はどうやら22人らしい。いままでに4人と会ったので、残りは18人ということになる。

町長と別れ、歩いていくと男性(パーカー)に出会った。パーカーは道具小屋や野菜畑を作ってくれる。ストーリーの進行に伴って???の施設がアンロックされていく。

パーカーと別れ、歩いていくとフェアヘヴンの森に着いた。右上には家が見える。森の中に住んでいる人もいるのだろうか。

森の中にはこのように、木が渦巻き状になっていて通れない場所がある。この先には何があるのだろうか。

また、港の近くにはこのような海岸があり、何やら建物が見える。ここにも人が住んでいるようだ。海岸では魚釣りをすることもできる。

序盤以降の流れ
Apple Arcadeのプレビューには「魔女のひねりを加えたほっこり系の人生・農業シムゲーム」とあるように、基本的には主人公ターラが人々と交流しながら結婚して家庭を持つという「人生」パートと、野菜や花、動物を育てる「農業」パートを軸に進めていくゲームだ。
人々から依頼される「やるべきこと」は、集めたものを依頼主に渡す、いわゆるお使いがほとんどで、これだけだと飽きてしまいそうなものだが、そこに「魔法」という要素が非常に上手くミックスされていて、飽きさせない作りになっていると思う。
一方、このゲームには大きなストーリーがあり、それは「魔法」を軸に展開されていく。さらに、「魔女会」「地図にない場所」「対立の構図」といった要素を交えながら、時にシリアスな展開になりつつ、基本的にはほっこりした雰囲気でゲームが進んでいく。


メインの舞台となるフェアヘヴンには、多様な町民が日々悩んだりしながらも生き生きと暮らしている。住民との会話に耳を傾けるだけでも楽しく、セリフはよく練られていて、表情も豊かで、フルボイスなので感情がよく伝わってくる。
ゲーム全般を通して「すべきこと」が明確で、ヒントも用意されているので進行に行き詰まることはほとんどなかったが、少し難しいと思ったのが、「魔女会のメンバーを当てる」というミッションだ。
ヒントは与えられるので何人かに絞り込むことはできるが、間違えると魔法薬を作り直すことになり、しかも少々手間がかかるので、選択の場面では少し緊張した。それまでに住民としっかり会話し、人となりを理解しているかがポイントだと思う。
エンドクレジットの先には
冒頭に書いたとおり、私は45時間くらいプレイしてエンドクレジットを見ることができた。終盤は急転直下の、ほっこり系ではない展開を見せるが、みんなで力を合わせて立ち向かうことになるので、そこまでプレイを続けることをおススメする。
そしてストーリーはある意味分かりやすい形で終わりを迎えた。そしてエンドクレジットが終わると場面は切り替わり、ワイルド家の農場から新たな1日が始まった。
住人が訪ねてきたり、お願いをされたり、ポストに手紙が入っていたり、まだ物語は続くようである。まだターラは結婚していないし、やりこみ要素も残っているので、プレイを続けている。

プレイを続ける中でこのゲームは改めて素晴らしいと感じた。
これまでに起こった色々な出来事により、少し距離を置いていた人々の距離がまた縮まっていく、そんなところも丁寧に描かれているのだ。その間をとりもつのはこのゲームの主人公、ターラだ。
「Wylde Flowers」は、2022年にリリースされたApple Arcadeのタイトルでは特におすすめの1本だと思っている。
(次回に続く)

