Cardpocalypse GAUNTLET(1)

基本情報

Apple Arcadeでプレイできる「Cardpocalypse」はカードゲームを扱ったRPGで、3つのゲームモードが用意されている。そのうちの2つ、本編とスピンオフ作品「OUT OF TIME」ではストーリー形式で様々なキャラクターとのカードゲームが楽しめる。今回紹介する「GAUNTLET(ガントレット)」は勝ち抜き形式のカードゲームとなっており、デッキを強化しながら強敵を打ち破るという、少し難易度は高いが繰り返し遊べる楽しいゲームだと思う。

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Cardpocalypseの概要

Cardpocalypseが扱っているのは「パワーペット」という架空のTCG(Trading Card Game)である。TCGといえば、「遊戯王 マスターデュエル」や「ハースストーン(Hearthstone)」をはじめ、数多くのAppがリリースされており、競技会が開催されるほど盛り上がっているゲームもあるようだ。

CardpocalypseはいわゆるCPU対戦のみで対人戦ができないことに加え、カード総数やゲームシステムの奥深さではこれらのメジャータイトルに遠く及ばないが、TCGの経験がほぼゼロの私は、このCardpocalypseでTCGの面白さを知ることができた。特に構えることもなくスキマ時間に遊べるという点では、CPU対戦も悪くはないと思う。

本作は「ハースストーン」や「シャドウバース」に近いゲームシステムとなっており、カードゲームの基本的な部分はしっかりと作りこまれていると思う。しかも本編やスピンオフ作品「OUT OF TIME」ともに、なかなか面白いストーリーが体験出来てボリュームもあるので、じっくり腰をすえて楽しめる。

では、スクリーンショットを交えてCardpocalypseを紹介していく。プレイヤーとCPUはそれぞれ「チャンピオン」を選び、あらかじめプレイヤーが作成したデッキのカードを使って対戦する。中央の上部がCPU、その下がプレイヤーのチャンピオンだ。左側の数値(下のインフェルナの場合は1)は攻撃力を、右側の数値(下のインフェルナの場合は21)はHPを表しており、CPUのチャンピオンのHPを0にすると勝利だ。

場(このゲームではボードと呼ばれる)に出せるカードは左下に、この場合は3枚表示されている。カードの右上の数値がフードと呼ばれる、カードを出すときのコストを表し、「現在のフード/最大フード」はチャンピオンの下に表示されている。この場合は8/8で、使用できるコストの合計は8となる。

また、本ゲームではストーリーの進行などにともない、バトル時のルールが変更される。また、特定のキャラクターとのバトルでは、使用できるカードを制限される場合もある。こちらはルールの一例で、4つのルールが適用されている。バトルに勝利するには、ルールを知り、それに合わせたデッキ構築や戦略が重要だ。

ゲームのルールは、右上の紫の液体のようなものをタップすると確認できる。

こちらはカードの一例だ。このカードはフード(コスト)が2でボードに出せる。また、ディフェンダーを持っているので、このカードがボードに出ているときは、相手はこのカードを倒さなければチャンピオンを攻撃できない。カードの効果の説明は分かりやすく書かれているので、TCG初心者でも安心してプレイできる。

こちらは突然変異カードで、「ハースストーン」では呪文カードに相当し、ボードには裏向きで置かれる。「トリガー」の条件を満たした場合に「突然変異」が発動し、ボードに出ているカードやチャンピオンを強化できる。

また、本作独自の要素と思われるが、カードにシールを貼って強化したり、機能を追加したりとカスタマイズができる。上手く強化できればかなりゲームを有利に進められるのだが、初回プレイではカードの全体像が見えないので、どのカードを強化するべきかの判断が難しく、あまり使いこなせなかった。

Game Centerの実績コンプリートを目指すなど、2回目以降のプレイをする際には、カードのカスタマイズを有効活用した攻略ができると思う。

青色の「+2」のシールは、攻撃力を2アップする。
シールを貼るカードを決めて「適用」を押すとカードを強化できる。
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GAUNTLET ゲームスタート

Cardpocalypseのタイトル画面から「GAUNTLET」を選ぶとゲームスタートだ。

「経験を持ったプレイヤーにおすすめ」とあるように、少なくとも本編をプレイしてゲームシステムやカードについて知っている方が楽しめる。

ちなみに、iCloudと同期ができない場合もこのような表示となる。一度プレイを始めている場合は、「試合開始」を押すと最初からのやり直しとなってしまうので、注意が必要だ。
※私はこれでデータが消えてしまった・・・

選べるチャンピオンは、4つのクラスおよび、OUT OF TIMEで登場するチャンピオン「ブループ」だ。「?」のチャンピオンは、試合に勝って経験値を稼ぐことによりアンロックされる。

次に、使用するデッキを3つから選択する。GAUNTLETでは、プレイの進行にともない、様々な選択を3択で行っていく。プレイ開始時は「大型品種」のデッキしか選べないが、チャンピオンと同じく、その他のデッキはアンロックすることにより使用可能となる。

デッキに含まれるカードはこのようになっている。プレイ開始時は10枚だが、1ラウンド勝つごとに2枚ずつ増え、最終の10ラウンド開始時には28枚となる。

デッキを選ぶと、早速ラウンド1のバトルが始まる。

バトルに勝利すると、デッキに加える2枚のカードを選択できる。最初に選択するデッキの10枚のカードだけではラウンド10まで勝ち抜けないので、弱点を補強するか、長所を伸ばすか、デッキ全体のフード(コスト)のバランスはどうするかなどを考えながら、デッキを強化していくことが重要だ。

また、ラウンド終了後にカードにシールを貼って強化できる場合もある。シールを貼れるカードは、デッキに入っているカードの中からランダムで3枚選ばれるので、チャンピオンとの相性なども考えながら「シールを貼る」を選ぶ。

そしてゲームの難易度を大きく変えるのがこのルール変更だ。ここでも3択となる。ここで選択したルールはCPUにも適用されるので、変更したルールをうまく活用するには戦略や運も必要になる。

GAUNTLETでは、デッキを強化しながら様々な能力を持つチャンピオンとの戦いを勝ち抜き、ラウンド10のバトルに勝つとゲームクリアとなる。

ラウンド10では2人のチャンピオンとの連戦となり、しかもフード(コスト)が3つ、カードが3枚、それぞれプレイヤーよりCPUが多い状態でバトルが始まる。かなり不利な状況だが、ここまでに構築したデッキを駆使して相手の激しい攻撃をしのぎ、チャンピオンを倒した時には爽快な気分を味わえると思う。カードゲームなのである程度の運も必要になるが、運に左右されにくく、不利な状況を打開できるデッキを構築できれば勝率は高まるだろう。

なお、途中のラウンドで負けてしまうとラウンド1からのやり直しとなるが、経験値ゲージが増えて右端まで到達するとレベルアップとなり、新たなカードなどの報酬を獲得できる。

また、レベルアップ時に新たなチャンピオンがアンロックされることもある。チャンピオンはそれぞれ異なる能力を持っていて、同じデッキ、同じ戦略で勝つことは難しい。それぞれのチャンピオンに応じたデッキ強化や戦術面での工夫が必要となり、なかなか奥が深い。

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GAUNTLETの魅力

GAUNTLETのデータが消えてしまったので再プレイとなったが、またもハマってしまっている。

冒頭にも少し書いたが、カードにシールを貼って強化したり、ゲームのルールを変更できるところはCardpocalypseの挑戦的な点だと思う。ところが、カードの全体像が分からないのでどのカードを強化してよいのか分からないとか、どのルールが有利なのか分からないという、モヤモヤした感覚を持ちながらプレイを続けたり、人によっては途中でプレイを辞めてしまうこともあるように思う。

このGAUNTLETはテンポよくゲームが進行し、追加カードやシールを貼るカードの選択やルールの変更が全て3択で、UI的に非常に分かりやすくサクサクとプレイを進められる。

一方、難易度は本編やスピンオフ作品「OUT OF TIME」より高く、なかなか勝てない状況が続いたが、レベル44でようやくラウンド10のバトルに勝利し、ゲームクリアした。

チャンピオン「クイージー」でのゲームクリアのシーン。このようにガッツポーズのカードを獲得できる。

なお、レベル上限は80となっており、最初に選択できるデッキがアップグレードされたり、チャンピオンがアンロックされたりと、まだまだ楽しめる要素は残っている。ということで、全てのチャンピオンでの勝利を目指してプレイを続けている。

レベルが80に到達したら、攻略情報など少し紹介してみたいと思っている。

(次回につづく)

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